日之本文書研究会設立趣意書

 

 『日之本文書』とは、これまで『和田家文書』とか『東日流外三郡誌』とか称されてきた。この文書名は青森県五所川原市の和田家に伝わってきた文書群を総称する意図でつけた新たな呼称である。これらの文書は、奥州三春藩主秋田倩季(よしすえ)から「太古からの祖伝を東日流より諸縁者を訪ねて安倍、安東、秋田一族にまつわる諸伝を集綴するように」との通達があり、秋田土崎湊の秋田孝季と津軽飯詰の和田長三郎吉次らが、日本全国行脚によって、1789年(寛政元年)から1822年(文政五年)の33年間に収集、聴取、編集、著述したものである。

 

 『日之本文書』(和田家文書)は和田家代々によって、虫食いなどの破損から守るために、逐次、新たな書面に書き直され、書写した者による明治以降の新知識も書き加えられ、現在に至っている。新しい知識があったならば、書き足してもいいという代々の文書継承者の了解があった。つまり、書き写しだけでなく、書き足しも行われてきたのである。「これは現代人が書いた偽書である」と批判されてきたが、それは以上のような事情があったからであり、その前提で読み解かれるべき、民間伝承を中心とした文書である。

 

 『日之本文書』(和田家文書)は津軽から坂東に及ぶ歴史が中心となっているが、耶馬台国や近畿王朝や九州王朝、さらにはユーラシア全域、新大陸にまで、その記述は及んでいる。そこには日本国の公認の歴史書とはまったく異なる史観、世界観が綴られている。通常流布されている情報とは、まったく異なる情報を含んでいる。

 

 『日之本文書』は歴史書であるだけでなく、思想、宗教、文化、民俗、詩歌、天文、地理、医療、軍事などを含む百科全書的な博物書でもある。これは無数の叡知と伝承が、結実したもので、一人の創作者が勝手に創作できるようなものではない。

 

 ところが、『東日流外三郡誌』は過去、数え切れないほどの学者、歴史家、ジャーナリストなどによって「偽造古文書」とか「五流の偽書」などと酷評されてきた。偽書派は「『東日流外三郡誌』の原本が出現しないかぎり、この文書が書かれたとされる寛政年間の文書ではなく、これを保管してきたと称している現代人が製作した『偽書』である」と繰り返し述べてきた。しかし、数年前から流れが少しずつ変わってきたようである。2006年5月にこの寛政原本が、膨大な文書群の中から出現し、それが寛政年間に書かれたものであることは、国際日本文化研究センターの研究者などによっても証明されたのである。

 

 このような背景状況の中で、わたしたちは「日之本文書研究会」を立ちあげて、以下のような活動を行っていく。

 (1)『東日流外三郡誌』『和田家文書』が、長年、「偽書である」と宣伝されてきたが、まず、「偽書」とは何かを正確に定義し、本当にこれらの文書が「偽書」に当たるかどうか検証する。
 (2)「偽書派」「擁護派」という区別にこだわらず、これまで繰り返されてきた議論の中から、どれが真実、史実なのか、どれが真実、史実でないかを冷静に見極める作業を行う。
 (3)『日之本文書』は日本史、世界史、人類史の中で、どのように位置付けをすべきかを明らかにする。
 (4)『日之本文書』の歴史観、世界観、人生観、宗教観、国家観などに学びつつ、『日之本文書』のわかりやすい解説書などを発行する。

 これらの目的を達成するために、宣伝活動、著作活動、学習会活動、出版活動、講演活動、コンサート活動、現地調査などを積極的に推し進める。


 これらの趣旨に賛同し、活動に参加し、活動を支援する人は、だれでも会員になれる。

 当面、特に会則を定めず、会費を徴収しない。運営にかかわる費用は、活動を行う者が工面する。ただし、任意によるカンパは受け付ける

 

 当面、会の連絡先

出版物の注文先は 携帯:090 3347 6531

メールアドレス  kuji@topaz.plala.or.jp

ホームページURL http://hinomoto.jimdo.com

「日之本文書研究会」にする。


  当面、会の代表者を久慈力とし、事務局員を若干名おく。
 当面、会の会計責任者を1名おく。
 当面、カンパの受付先、出版物の代金入金先郵便振替口座0120‐2‐356842 久慈力 にする。


                                                 2009年12月20日